おりものについて

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Vaginal discharge

おりものの正常と異常

 
 『岩波国語辞典』(第八版)で「おりもの」を調べると、《①女性の生殖器から分泌される粘液。②あとざん。③月経》とあるが、広義で示された②や③のことではなく、ここでは①の膣分泌液についてふれる。
 おりものには、正常なものと、そうでないものとがあるので、簡便に記しておきたい。
 
 おりものは、普段は膣内が湿る程度に保たれているが、ホルモンの影響でその量には個人差がある。
 一般的に、大腿部まで流れ出る場合や、一日に下着を二度も取り替えるほどの場合は、異常と考えなければならない。
 おりものの異常かどうかは、その粘液の色で見分ける方法がある。
 

◎無色透明か乳白色

 正常なおりもの。

◎赤色

 子宮膣部糜爛(びらん)、頸管ポリープ、又は子宮がんの可能性。

◎黄色

 下着についたおりものが乾いて黄色に見えるのは正常。それ以外で、乾く前の新しいうちから色がついていて、量が多ければ炎症の可能性がある。

◎膿み色(黄白色)

 量が多ければ、炎症の可能性。

◎白色

 排卵期の時の透明に近いおりものが増えるのは、生理的現象である。
 

陰部がかゆい場合

 膣の入り口や小陰唇に白いおりものがついて、とてもかゆい場合は、トリコモナス性膣炎か、膣カンジダ症の可能性がある。
 カンジダは豆腐のおから状のおりものとしてあらわれる。医師の診察を受けること。
 

においがきつい場合

 月経の前後で、においのきつい黄色いおりものがある場合、雑菌の繁殖によって起こる子宮頸管炎の可能性がある。
 炎症が弱いとほとんど症状がないので、放っておくと慢性化し、治りにくくなる。早めに医師に相談を。
 更年期の以後、膣炎になる可能性も。ピンク色のおりもの、黄色のおりものとが混じっている。


【参考文献】『主婦の友』1972年4月号付録『新婚から更年期まで 妻の医学1000問答』(主婦の友社)より要約抜粋


 おりもののことを医学的には帯下(たいげ)という。 月経と月経の間に増えるのは生理的なおりもの。性的興奮時や妊娠時にも増える。
 
 淋菌による膣炎は、パートナーにも尿道炎を起こしている可能性がある。そろって医師の診察を受けたほうがいい。
 雑菌の繁殖に注意。汚い手で性器に触れない。触れさせないこと。
 
 排卵前後以外のおりものが出る場合は、婦人科で受診すること。
 

【参考文献】『新編【新赤本】家庭の医学』(保険同人社)より要約

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